外の苦しさ

人と話さない、納期もない仕事の探し方

引きこもってた時期、何度か「仕事」と呼べるものに手を出した。

続かなかったのもあるし、続いたのもある。その差を振り返ると、だいたい二つの軸で説明がつく。

人と話さないか納期がないか

世の中の「在宅ワーク」は、たいてい両方満たしてない

「在宅ワーク」で検索すると、クラウドソーシングとかWebライターとか色々出てくる。

ただ、それらの多くは、

  • 発注者とのやりとりが発生する(話さなきゃいけない)
  • 納期がある(しんどい日でもやらなきゃいけない)

の二つが、普通に残ってる。

これ、引きこもり当事者にとっては、「在宅」なだけで、「話さなくていい」と「納期がない」は全然満たせてない

実際、在宅ワークに踏み込んでみて、半年で潰れる引きこもりをたくさん見てきた。潰れる理由は、仕事の内容じゃなくて、やりとりと納期の重さだった。

「話さない」の定義

引きこもりにとっての「話さない」は、たぶん世間の「話さない」より厳しい。

  • 電話 → NG(そもそも怖い)
  • ビデオ会議 → NG(顔出すの怖い、声出すの怖い)
  • リアルタイムチャット → しんどい(返信のプレッシャーがある)
  • メール・非同期のメッセージ → まあセーフ(自分のペースで返せる)

これを基準にすると、世の中の「在宅ワーク」のほとんどは、「話さない」条件を満たしてない

「顔出さなくていい」「声出さなくていい」ぐらいの条件は、最低ライン。

さらに言えば、「相手と直接やりとりしなくていい」まで行くと、理想形。

「納期がない」の定義

納期の重さは、金額より引きこもりのエネルギーを削る。

  • やらないと誰かに迷惑かかる
  • 体調が悪い日も、最低限は動かないといけない
  • 進捗が遅れると、謝罪しなきゃいけない

この三つのうち、どれか一つでも発生する時点で、引きこもり期の仕事としては重すぎる

理想は、

  • 今月やらなくても、誰にも迷惑がかからない
  • 気が向いた時だけやる、で収入が出る
  • 動けない月はゼロでいい

の三つが揃ってる仕事。

自分が引きこもり期にできた仕事

この2軸(話さない × 納期がない)で、自分が引きこもってる期間に実際にできた仕事:

  • ポイ活: ◎ 話さない ◎ 納期なし
  • アンケートモニター: ◎ 話さない ◎ 納期なし(案件ごとの締め切りはあるが、やらなくていい)
  • 自分のペースのブログ運営(非クライアント)**: ◎ 話さない ◎ 納期なし
  • 文字起こし(受注でなく、自分のストックを売る系): ◎ 話さない ◎ 納期なし

共通してるのは、誰とも契約してないこと。

クライアントがいる仕事は、どれだけ在宅でも、「話さなきゃいけない場面」と「納期」が必ず発生する。契約ベースに踏み込むのは、引きこもりがある程度回復してからでいい、が自分の結論。

クラウドワークス・ランサーズ系はどうか

「在宅ワーク = クラウドワークス・ランサーズ」みたいなイメージがあるけど、引きこもり期の自分は、これらはあまり続かなかった。

理由は、

  • 発注者とのメッセージやりとりが、思ったより重い
  • 納期がきつい(1週間、2週間)
  • 低単価案件は、数をこなす前提で、精神的に削れる
  • 評価を下げられると次の仕事に響くプレッシャーがある

一方で、引きこもりから少し回復してからなら、クラウドソーシング系も全然あり。実際、自分も回復期に入ってから、何件かやってる。

引きこもりのど真ん中で手を出すのは、ちょっと体力勝負になるという感じ。

探す時の具体的な質問リスト

在宅ワーク系の仕事を探す時、自分が必ず見る質問リスト。

  1. 相手と直接話す場面はあるか?(電話・ビデオ会議の有無)
  2. 返信速度を期待される仕組みか?(「1営業日以内」みたいなルールがあるか)
  3. 納期は、いつか?(長い方がいい)
  4. 最悪やらなくても、誰にも迷惑かからないか?
  5. 収入がゼロでも、自分の生活が回るか?(完全歩合か、最低保証かの見極め)

この5つの質問で、全部「引きこもりフレンドリー」な答えが返ってくる仕事は、かなり絞られる。

でも、絞った先に残るやつだけが、引きこもり期に続けられる仕事だったりする。

結論: 「稼ぎやすい仕事」じゃなく「続けられる仕事」

引きこもり当事者の仕事探しは、「稼ぎやすいか」より、「続けられるか」で選ぶ。

稼ぎやすいけど続かない仕事は、3ヶ月で切れて、ゼロに戻る。

稼ぎにくいけど続く仕事は、1年、2年と積み上がって、月収が地味に育つ。

「人と話さない」「納期がない」の2軸で選ぶ。

これが、引きこもり期の仕事探しの、自分の土台になってる。