通販の段ボールを、家族に見られたくなかった
引きこもりは、ネット通販で生きてる。
自分もそうだった。でも、通販には、金額とは別の税金があった。段ボールが届いた瞬間に発生する、家族の視線の問題だ。
段ボールのサイズが、そのまま後ろめたさのサイズ
Amazonの段ボールが玄関に届く。
普通の人なら「届いた」で終わる。自分にとっては、届いた瞬間から、取り込むまで、取り込んだ後まで、ずっと神経を使う対象だった。
- 大きい段ボールだと、親が先に気づく
- 小さい段ボールでも、宛名が見える
- 同じ日に複数届くと、「最近よく買ってるね」と言われる
- 段ボールを潰して捨てる日までが、気が抜けない
段ボールのサイズと、自分の後ろめたさのサイズは、ほぼ比例してた。
大きい買い物をした週は、家の中が、物理的に、ちょっと苦しい。
宛名の名前が、読まれてるかもしれない
段ボールの宛名には、自分のフルネームが書いてある。
親宛の荷物に混ざって届くから、親が先に荷物を受け取ると、宛名が視界に入る。
何を買ったか、までは分からない。でも、
- 頻度はバレる
- サイズ感はバレる
- 出品者名はバレる(「AMAZON」は OK だけど、怪しい業者名だと詮索される)
宛名が読まれてるかもしれない、という想像だけで、買う時のハードルが一段上がる。
何を買うかより、どう届けさせるかの方を、先に考えるようになった。
部屋に段ボールが積まれていく
一番きつかったのは、段ボールの回収日までの数日。
燃えるゴミじゃない。資源ゴミの日は週1回、月2回の自治体もある。つまり、段ボールは最低でも数日、家の中に存在し続ける。
自分は、部屋に持ち込んで畳んで積んでた。
積まれた段ボールを見るたびに、「自分は何を買ってるんだろう」「親の金で何をやってるんだろう」みたいな声が、うっすら浮かぶ。
部屋が段ボールで汚れてるわけじゃない。ただ、部屋の中に、自分の罪悪感の証拠が、物理的に積み上がっていく感覚があった。
コンビニ受取・宅配ロッカーに切り替えた話
途中から、家に届けさせない選択肢があることに気づいた。
- Amazonのコンビニ受取
- ヤマトの営業所受取
- 駅やスーパーに設置されてる宅配ロッカー(PUDO)
これを使うと、家には段ボールが届かない。受け取りに出る必要はあるけど、親の視界に段ボールが入らないだけで、通販のストレスが半分以下になった。
コンビニ受取にしたあと、小さいものは、店内で開封して段ボールは店のゴミ箱に置いてきた(店員に断って、なら)。家に持ち帰るのは、中身だけ。
「段ボールを家に持ち込まない」だけで、家の空気が変わる。
自分の金で買ってる段ボールは、軽くなった
ポイ活で月3万円ぐらい引けるようになってから、段ボールの重さが変わった。
親の金で買ってる通販は、届くたびに罪悪感の段ボールだった。自分の金で買ってる通販は、ただの段ボールになった。
中身は同じ、サイズも同じ、配達員も同じ。でも、「これは自分が自分の稼ぎで買ったもの」というラベルが付くだけで、家族の目を気にするエネルギーが、ほぼゼロになる。
段ボールが怖くなくなったというより、段ボールを怖がる理由が、消えた感じだった。
段ボールが重い時期は、小さい買い物だけでいい
今、段ボールが重く感じる時期にいる人は、無理に通販を減らす必要はない。
ただ、
- 小さいもの(本一冊とか)だけ、コンビニ受取に切り替える
- 一度に何個もまとめて買わない(回数を分散)
- 出品者名が怪しい店は使わない(Amazon自体から買う)
この辺の工夫で、段ボールに起因する消耗は、減らせる。
段ボールを気にしなくていい家に住むか、段ボールを気にしなくていい金の出どころを作るか。どちらかにたどり着ければ、通販が怖くなくなる日は来る。
そこまで行かなくても、今の重さを、今のまま抱えててもいい。重いのが悪いんじゃなくて、重くさせてる状況が、ちょっと歪んでるだけ。