お金の苦しさ

働いてないのに、税金の紙が家に届いた話

引きこもってた時期、一番パニクった瞬間のひとつ。

20歳を過ぎた頃、自分宛てに、役所から「国民年金」の紙が届いた。

働いてないのに、なぜ請求書が来るのか

国民年金の紙には、月16,000円ちょっと、と書いてあった。

20歳になったら全国民が払う、と制度上はなっている。自分が働いてようが引きこもってようが、関係ない。

一番の恐怖は、金額そのものよりも、「これが来る」事実を自分が把握していなかったことだった。

来月も、再来月も、毎月16,000円の紙が来る。このまま放置したら、どうなる?

そもそも、払う金がない。払えば親に頼むしかない。親に見せたら「なんで払ってないんだ」と話が大きくなる。

紙を一枚、机に置いたまま、数日、手を付けられなかった

国保・年金・住民税、それぞれの性格が違う

後で調べて分かったのは、引きこもりに関係する税金・保険料は、だいたいこの3つだということ。

  • 国民年金: 20歳から全員。月16,000円ちょい
  • 国民健康保険: 親の扶養から外れてる場合。世帯で計算
  • 住民税: 前年の所得ベース。収入ゼロなら、非課税

この3つは、性格がそれぞれ違う

特に重要なのが、全部に「免除」や「減免」の制度があるということ。

国民年金は「免除申請」で止まる

国民年金は、所得が低ければ、申請すれば免除される。

  • 全額免除、4分の3免除、半額免除、4分の1免除、という段階がある
  • 収入ゼロなら、たいてい全額免除が通る
  • 免除期間中も、将来の年金受給資格にカウントされる(金額は減る)

申請書は、役所で貰うか、日本年金機構の公式サイトからダウンロードできる。郵送で提出できる(窓口に行かなくていい)。

自分は、親に頼んで役所で貰ってきてもらって、部屋で書いて、ポストに入れた。

窓口に行かずに、年金の請求を止められた。これを知った時、結構びっくりした。

国民健康保険は、世帯主(親)にまとめられてることが多い

国保の請求書は、引きこもってる本人ではなく、世帯主である親に届いてることが多い。

つまり、自分の国保は、親の国保と合算されて、親が払ってる。

これを、自分が本人の名義で払うべきか、親の扶養のままにするかは、世帯の状況で変わる。ここは役所で相談するか、詳しい人に聞くのが早い。

ただ、自分が20歳を過ぎて無職だと、親の税金が高くなってる可能性はある。扶養から外して国保の減免申請に切り替える方が、世帯トータルで安くなる場合もある。

これは自分のケースでは、親が「気にしなくていい」と言ったので、親の扶養のままにした。

住民税は、前年の所得ゼロなら、請求が来ない

住民税は、前年の所得に基づいて、翌年に請求される。

引きこもりで収入がゼロなら、翌年の住民税はゼロ(または非課税)になる。

ポイ活で月3万円引いてた時期、住民税が気になって調べたんだけど、年収36万円ぐらいだと、住民税は非課税ライン内に収まった(自治体で違う)。

このへん、ポイ活や副業で稼ぎ始めると不安になる人がいる。でも、年収100万円ぐらいまでは、住民税も所得税も、ほぼ発生しない(正確な線は自治体・家族構成による)。

引きこもりで数万円〜10万円単位を稼ぐ範囲なら、税金の紙で詰むことは、ない。

紙が来たら、最初にやるべきこと

まとめると、役所の紙が家に届いた時の最初の動きはこれ。

  1. 紙を破らない、捨てない、無視しない(放置すると差押えまで行く)
  2. 紙の右上の「何の紙か」を確認(年金? 国保? 住民税?)
  3. 「免除」「減免」のキーワードで、制度名 + 住んでる市区町村で検索
  4. 郵送で申請できるか確認(できることが多い)
  5. 親に見せられるなら見せる、見せたくなければ自分で対処

一番やっちゃいけないのは、怖くて紙を捨てること。それやると、後でもっと怖い紙が来る。

知らないから怖いだけで、知れば大体止まる

引きこもりにとって、役所の紙は、社会から家に侵入してくる刃物みたいに見える。

でも、知ってしまえば、大体は「申請書1枚で止められる」ものがほとんど。

役所は冷たいけど、制度は冷たくない。申請書を出せば、所得がゼロの人間に年金を払わせようとはしない(全額免除が通る)。

紙が来たら、一回検索する。それだけでいい

解決まで一気にやらなくていい。今日は検索する、明日は申請書を取り寄せる、明後日は書く。引きこもりのペースで、一段ずつ、数日かけて、いい

それで、紙は止まる。